研 究 室 の 活 動
いつものもしもCARAVAN大阪
2024-05-01
無印良品グランフロント大阪にて、「フェーズフリー」をテーマとした防災ワークショップを学生たちが企画しました。参加者みんなで日常のMUJIアイテムを災害時に活用するアイデアを考えました。来店者にもアンケートにて回答いただきました。結果の概要はコチラ。
拙著・合評会@東京
2022-03-29
2022年3月21日,東京都立大学秋葉原サテライトキャンパスにて,拙著『減災・復興政策と社会的不平等――居住地選択機会の保障に向けて』(日本経済評論社)の合評会を開催いただきました。主催は,公益財団法人サントリー文化財団による研究助成(「学問の未来を拓く」)を受けて活動している「復原研究会」です。研究会の代表は窪田亜矢先生(東京大学)で,私もメンバーのひとりです。当日は約40名の参加のもと,ディスカッションではたくさんの重要・重厚なコメント・質問を寄せていただきました。その場・・・
2019東日本台風
2022-03-28
1年ぶりに宮城県丸森町へ。自主的な「集団移転」団地が完成し,新たな生活が始まっていました。他方,土石流に埋まったエリアは今なお回復の途上で,農地の再開の目途は立っていないようです。仮設住宅にもまだかなりの入居者の姿がみられました。
2020九州豪雨
2021-04-20
2021年3月15~16日,学生2名と九州熊本へ。初日は,九州大学の研究員,野口先生の案内のもと昨年の豪雨被災地をめぐりました。人吉市,球磨村,錦町,山江村の仮設住宅を視察。木造瓦屋根,配置計画や玄関周りのアルコーブなどたくさんの新たな工夫がありました。一方,引き提が検討されている川沿いでは,被災家屋が破壊されたままの生々しい状態で残されていました。翌日は,熊本地震の災害公営住宅を見学。
原発被災地定点調査PJ
2019-10-24
福島県南相馬市,川内村を訪問。ゼミOBのA君とともに。台風19号の被災地調査にもなってしまいました。郡山からのレンタカーが水没の被害のため極端に少なく,借りられる車両はわずかでした。南相馬市のホテルは,近隣の断水エリアの方のために大浴場を開放されていました。川内村でも土砂崩れをあちらこちらで見かけ,片側通行の道路が随所にありました。放射線の汚染土の流出など,3.11の二次三次被害も看過できません。 川内村ではアンケートの回収作業を実施しました。帰還された24世帯の全件をまわり・・・
由良町事前復興計画
2019-08-02
災害発生の前に復興計画を立てる「事前復興計画,Pre-disaster Recovery Planning」という考え方があります。まだ起こってないのに「復興」というのは違和感があるかもしれませんが,災害は,発生から復旧,復興,やがて日常に戻り,防災・減災の取り組みがあり,ふたたび災害を迎える,という循環(災害サイクルと呼ばれます)の一局面と捉えることができます。つまり「復興」は災害後であると同時に,災害前でもあることが分かります。また,発災直前直後の避難や救助に関心が集まる・・・
避難困難者を救うには?
2019-10-01
自然災害では,高齢者,障害者など弱者の死亡率が高くなる傾向があります。高齢者施設において,高齢者(利用者)と介助者(支援者)の両方が助かるにはどうすればいいのか?という疑問をテーマに研究を進めている4年生とともに,東日本大震災で被災した特養ホームを訪問。私(田中)はこれまでほとんど注目してこなかった問題でしたので,新たな視点をたくさん得た経験でした。当時の職員の方へのインタビューを実施し,避難時の過酷な状況をうかがいました。ご家族を二人亡くされながらも,その後をしっかり生きて・・・
原発被災地再生を問うPJ
2019-08-31
福島県南相馬市,川内村,葛尾村を訪問。2年生2人,ゼミOBの1人とともに。南相馬市では,地域安全学会の東日本大震災特別ワークショップに参加。田中が研究発表を行いました。その後,葛尾村に移動し,まちづくり公社が運営を引き継いだ宿泊施設せせらぎ荘に宿泊。翌日は,葛尾村復興交流館の館長にインタビュー,村内の公営住宅などを視察。川内村に移動し,長く避難指示が継続した原発20km圏内の毛戸地区・区長宅を訪問,インタビュー。夜は,営業を再開された旅館,小松屋さんに宿泊。3日目は富岡町から・・・
倉敷市真備町視察
2019-09-17
岡山市で開催された日本住宅会議サマーセミナーにあわせて,西日本豪雨の被災地,真備町を視察。2年生2人とともに。1階部分が完全にくり貫かれた状態の住まいが今なお多数点在しています。また全般に,被災家屋が撤去されて空地が広がる一方,新築建物も次々と建ちはじめており,住宅再建動向の二極化がうかがえます。また,トレーラーハウス,ムービングハウスによる仮設住宅や,木造仮設,従来のプレハブ仮設など,団地ごとにタイプがばらばらなのも考えさせられました。さらに,地元ではみなし仮設の評価が低く・・・
ENHR2019@Athens
2019-09-08
ギリシャ・アテネで開催された,European Network for Housing Researchに参加しました(田中)。福島第1原発事故災害の被災地における居住地移動と住宅再建過程を報告。直後のようすは海外でも大々的に報道されたようですが,その後の経緯はほどんと知られておらず,各国の研究者が関心が寄せてくれました。
東日本大震災定点調査PJ
2019-09-30
宮城県仙台市,石巻市,女川町,南三陸町,気仙沼市を訪問。4度目の大川小学校。荒浜小学校,門脇小学校にも。気仙沼市小泉地区の防潮堤では,地元のA氏に経緯をご説明いただきました。コンクリートではない,グリーン・インフラの大切さを教わりました。またカジキ漁を再開された漁師さんにも,港でお話をうかがうことができました。住まいは高台の公営住宅に移られましたが,「いつかはまた浜に自宅を再建したい。いつになるかわからないけど」。
西日本豪雨災害被災地調査
2019-08-12
2018年7月の西日本豪雨の被災地,広島県広島市安芸区,坂町,呉市を訪問しました。1年生5人と3年生2人とともに。天応地区の仮設住宅では,入居者の方のお宅にお邪魔し,およそ半日間もお話を聞かせていただきました。また安芸区矢野東地区では,ご遺族の方お二人に,被災現場で当時のようすをうかがいました。本当にありがとうございました。この経験を無駄にしないよう,引き続き努力します。
梅田地下街避難実験PJ
2019-07-10
さまざまな災害リスクを抱えた地下街。中でもきわめて危険と言われる梅田の地下街において,はたして災害時に適切な避難行動が取れるかどうか。3年ゼミの4人がその手始めに,実際の現場において簡易な実験を行いました。地下街のある地点から,津波の浸水を逃れる地上3階まで,10名の被験者に避難行動を取ってもらいました。到達までに要した時間,経路,分岐点での経路選択を記録し,途中,参考にした目印や予備知識などを聞き取りました。地下からの脱出経路が全般に狭く,平常時でもやや混雑すること,地上に・・・
津波&原発リスク研究PJ
2019-07-12
南海トラフ地震の甚大なリスクを抱えた静岡県御前崎市,静岡市,清水市へのフィールドワーク。3年ゼミ生9人とともに。御前崎市では浜岡原子力館を見学。その後,各地の沿岸部をまわって避難タワー等を視察。住民さんへのインタビューも実施しました。
尾道市空き家再生事例視察
2019-07-26
NPO法人尾道空き家再生プロジェクトの方のアテンドのもと,市内の空き家再生事例を視察。3年ゼミ生4人とともに。詳しい紹介とともに,建物内部にも入らせていただき,特別な体験になりました。ありがとうございました。
集合住宅リノベーションPJ
2019-05-12
元公的住宅の空室のリノベーション・プロジェクト。2DKの「標準設計」をどこまで解体できるか。3年ゼミと4年生の合同で実施中。図面や模型などで年内の提案をめざします。
イタリア北部地震調査
2019-03-29
2019.3.3~10,日伊・都市政策セミナー(ボローニャ大学・追手門学院大学主催)にあわせて,2012年イタリア北部地震(エミリアロマーニャ地震)の被災地を訪問。ソリエラ市,ミランドラ市の復興担当行政職員らと面談しました。ソリエラでは,4人の技術者が2時間以上にわたるプレゼンテーションを準備,長時間の質疑応答にも時間を割いてくれました。ミランドラでも貴重な資料を惜しげもなく提供してくれ,興味深い意見交換ができました。
フィールドワーク作品展
2019-03-16
去る2月22日~24日,茨木市のギャラリー・グランファブリックにて,都市文化・文化創造コースの作品展を開催しました。企画段階から学年・ゼミを横断した8名の学生が主体となって,会場探しから展示方法,搬入,設営,運営,撤収まで仕切ってくれました。会期中は,60名以上の方に来場いただきました。最終日には全盲の研究者,広瀬浩二郎さんによるミニ講演と,相互鑑賞のワークショップが開催されました。
神戸市垂水区塩屋視察
2018-12-22
特殊講義「災害復興研究」にて神戸市の塩屋を視察。受講生有志5名と。グッゲンハイム邸から西向き地蔵から商店街を抜け,都市計画道路・塩屋多井畑線,安養寺から坂道をのぼって絶景ビュー。線路沿いから国道2号,海岸に寄って最後はジョネス邸跡に建つマンション。
東日本大震災復興調査PJ
2018-12-22
11月30日~12月2日,仙台市(宮城県警)と福島県葛尾村・川内村・富岡町調査へ(田中)。南相馬市の小高復興デザインセンターの李さん,東京大学大学院都市工学科の奥澤さんとともに。
2018年度卒業研究全員提出
2018-12-22
12月17日,卒業研究締切。15名全員,何とか無事提出できました。不十分な点は多々ありますが,どれもオリジナリティだけは確かです。その点は自信を持ってください。あとは1月の口頭試問(発表会)を残すのみ。プレゼン準備をぬかりなく。
3年ゼミ合宿@知立~有松
2018-12-22
12月15日~16日,3年ゼミで愛知県知立市~名古屋市有松へ。1日目は春・秋学期の成果発表会。宿泊先の旅館の1階をお借りして,13時半~17時半まで,4時間みっちりディスカッション。夜は近くのカフェバーで飲み放題付きイタリアン。飲み放題付きにもかかわらず(?)丁寧な料理でした。翌日は重要伝統的建造物群保存地区,有松へ。NPOが運営する観光案内所で簡単な聞き取りのあと,そこでご紹介いただいた地元のまちなみ保存に詳しい方のところへ。農業に向かない貧困な土地ゆえに発達した産業を核に・・・
東日本大震災復興調査PJ
2018-09-07
2018年度日本建築学会大会@東北大学にあわせて,東松島市での調査を実施。1日目は,浸水エリア内でデイサービス等の事業を継続され,住まいは高台に移転されたI氏を訪問。今回も東北放送K氏が仲介・案内役を引き受けてくださる。浸水エリア内~高台を見学,途中,I氏のお知り合いだという災害公営住宅にお住まいの方をアポなし訪問。いつもこんな感じでいろんな人が訪ねてくるのでいいよ,と歓迎していただく。夜は東北放送Kさんと宮城大のS先生と食事。 2日目は学会発表。仮設住宅での「孤独死」の実態・・・
防災の日PD@広島
2018-09-06
広島市総合福祉センターにて開催された上映会&パネルディスカッションに参加。田中はコーディネーター役。自分のためではなく,「大切な人」に防災してほしいというメッセージに新鮮な思いを抱きました。
卒業制作展会場視察
2018-08-29
3年生有志と中崎町と江之子島へ。2つのギャラリーを視察。どちらも丁寧にご案内いただきました。ありがとうございます。立地も規模もまったく異なる施設でしたが,どちらもそれぞれに良さがあって魅力的でした。展示そのものが1つの制作物となるよう,ディスプレイや空間のデザインを考えていきます。
南海トラフ地震減災PJ
2018-08-03
和歌山県由良町へ。学生有志とともに。旧婦人会館を調査の拠点として町からお借りしました。ありがとうございます。初日は,横浜地区,網代地区の計3名の方にインタビューを実施。特に防災・減災に限定せず,このまちでの暮らし全般について深くお聞きすることができました。夜はスーパーで購入した食材で自炊(鍋)。その後,インタビューでお世話になった方がご自宅に招待くださり,深夜までお酒をごちそうになりました。重ねてお礼申し上げます。翌日も横浜地区の方へのインタビュー。素晴らしい出会いに恵まれた・・・
西日本豪雨復興支援PJ
2018-08-12
広島市安芸区へ。有志の学生4名とともに。初日は矢野サテライトに向かいました。直接ボラセンに連絡は入れず,被災地外の広島の防災士にだけ伝えていたのですが,入口には「歓迎・追手門学院大学田中先生サークルの皆様」の文字が。おまけに受付前には地域の状況説明までしていただいて,却ってお手数をおかけしてしまいました。さておき,その日は個人宅の敷地内の泥出しをお手伝い。床上90cmほどまで土砂が入ったようです。すでに床ははがされていて,ここに至るまでが大変だったろうと思いました。ボランティ・・・
2014広島豪雨復興支援PJ
2017-06-07
2年生有志2名と安佐南区へ。復興交流館モンドラゴンの会議にお邪魔し,これまでの活動の概要をお聞きしました。その後,現地を車で案内していただきました。土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に指定され,空地が広がるエリアの背後には,巨大な砂防堰堤が完成間近。完成するとイエローゾーンに変更されるそうですが,空地の所有者の揺れ動く気持ちを考えると複雑です。災害発生後のレッドゾーン指定は,平時のそれとは異なる留意点があるように思います。
2014広島豪雨復興支援PJ
2017-08-07
ゼミ生2人と広島市安佐南区へ。2014年8月20日の土砂災害から約3年が経過。今回は,八木が丘団地集会所にて7名もの方から被災当時のようすやその後の避難過程についてお話を聞くことができました。準備していただいた同地区のYさんに深くお礼を申し上げます。Yさんには駅と現地の送迎までお世話になり,2日目にはお昼ごはんまで・・・。原住地に戻って住んでいる方,近くに移転した方,遠くに移転した方,さまざまです。どこに住むべきか,リスクと居住地の関係を議論する上で,単純な見方に陥らないこと・・・
二寧坂スターバックス視察
2018-07-07
大阪北部地震の余震が続く中,3年ゼミで京都へ。2001年から私(田中)がアドバイザーとして参画している,二寧坂のまちづくりを視察。その取り組みのなかで議論が重ねられた,伝統的建造物を利用したスターバックスを訪問。建築のオーナー会社の方も来てくださり,詳しく経緯を伺うことができました。スタバの店長には,お忙しいなか「コンシェルジュツアー」にも対応いただき,店内を隈なくご紹介いただきました。見ているだけではわからない,歴史ある建物ならではの物語がありました。
東日本大震災復興支援PJ
2017-07-07
石巻・女川へ。3年ゼミ生有志と。東北放送K氏のアテンドのもと,石巻市の災害公営住宅入居者Cさんとともに日和山へ。その後,石巻中心地,石巻日日新聞,Cさんのご自宅へ。翌日は,災害公営住宅のコミュニティづくりに取り組むNPOの方のおはなしを聞きつつ,現地を案内していただきました。学生のみんなもなかなか鋭い質問を投げていました。その後,大川小学校でもご遺族の方から当時のようすをお聞きし,旧雄勝町をぐるっとまわって女川町へ。先回りされていたCさんにふたたび合流。短時間でしたが,急ピッ・・・
出石・豊岡FW
2018-06-07
3年ゼミ・フィールドワーク。まずは旧出石町の弘道小学校へ。設計は「いるか設計集団」,重村先生の代表作・最高傑作。参加者の一人の母校。校長先生に,1室ずつ丁寧に案内していただく。施設管理面ではいろんな難しさがあるが,子供たちにとっては最高の空間,だとか。その後,出石町出身のTさんのご実家(お蕎麦屋さん)にて昼食。伝建地区内を見学し,豊岡市街に移動。北但馬地震後の「復興建築」を軽く下見し,明日の調査に備える。夕食の場所が見つからず困っていると,1軒の飲み屋のご主人(と思しき方)が・・・
ゼミ旅行@直島
2017-12-20
3年ゼミ旅行で香川県直島町へ。全員初直島。高速船のりばで,はしゃぎ過ぎの女子が思い切り頭から転倒・・・すり傷程度でよかった。船に乗り込むも,あっという間に着く。レンタサイクルで本村方面へ。結構な坂道。写真で見慣れた「家プロジェクト」の現物があちこちに。夜はふたたび港の方に戻り,カフェバーへ。飲み放題プラン。帰りはお店の方に車で宿まで送っていただく。夜はお決まりの?「UNO」。今でもやるんですね。翌日は待望の「地中美術館」へ。数名ずつ分かれて入館。いきなり入口の場所で迷う・・・・・・
京都東山FW
2017-06-20
田中ゼミ(3年)+2年生有志の参加による東山フィールドワーク。木屋町~宮川町~桝屋町~石塀小路~祇園新橋。桝屋町二寧坂では,地域のまちづくり団体の方のお店を訪問し,これまでの取り組みや現状の課題についてのお話を聞く。向かい側には,数日後にオープンを控えた町家のスターバックス。
神戸旧居留地・南京町FW
2017-06-20
田中ゼミ(3年)と井上・草山ゼミ(2年)の合同フィールドワーク@神戸。旧居留地のまちなみと近代建築を堪能したあと,南京町で昼食。その後,こうべまちづくり会館にて,小林郁雄先生のおはなしを聞く。まちづくりの図書コーナーの充実ぶりに教員が興奮。会館を出たあとは元町高架通商店街へ,グループごとの自由行動。途中,私(田中)の旧友・N氏に遭遇し,即席のガイドツアーに。JR元町駅にて解散。
南海トラフ地震減災PJ
2017-07-18
田中ゼミ(3年)のメンバーで,すさみ町,那智勝浦町へ。すさみ町役場の方に高台の計画や津波避難タワーなどを案内していただきました。マイクロバスまでご用意くださり本当にありがとうございました。那智勝浦では,避難ビルにも指定されている宿に宿泊。ご主人に屋上の避難階を見せていただき,津波リスクへのお考えなどを伺いました。その後はグループごとに自由行動。商店や観光案内所などで,聞き取り調査が実施できたようです。とれとれ市場と白良浜の海に立ち寄り,フィールドワークは終了。